はじめに
必死の思いでわが子を産んで、初めての授乳は本当に感動的ですよね。私は初めての授乳では全く母乳が出ませんでしたが、それでも赤ちゃんが必死に吸っている姿にとても感動しました。
授乳の方法は助産師さんが教えてくれたのですが、授乳を終わらせる際のおっぱいの外し方はタイミングが合わず、教えていただけませんでした(ちょうど別の赤ちゃんの出産のタイミングとなってしまいました)。
そのため、初めての授乳はどうやって外したらよいのか分からず、完全にパニックになり無理やり引き抜いて外してしまいました。あの時の痛みは今でも忘れられないほどのものでした。
そこで今回は授乳中のおっぱいの外し方についてお伝えしたいと思います。
母乳が出ない日々から乳腺炎になりかけた日々
なぜおっぱいを外す必要があるのか?
満足して本人が外すまで飲ませてあげたらいいんじゃないの?
左右のバランスもあるし、乳腺炎ってものがあってね・・・
赤ちゃんが満足いくまで飲ませてあげたいのはやまやまなのですが、母乳の分泌のバランスもあるため、左右均等にあげるようにしましょう。
そのため、両方のおっぱいの授乳時間が半々となるように時間を設定して、左右のおっぱいを入れ替える必要があります(大体片側10分、両側20分を目安に授乳していました)。
この際に赤ちゃんの口からおっぱいを外す方法が非常に役に立ちます。
また片側で寝落ちしてしまった場合は、もう片方のおっぱいの圧抜きを行い、次回授乳時には反対側のおっぱいをあげるようにすると良いでしょう。
授乳が片側に偏った場合
哺乳(需要)に対して、母乳の分泌(供給)が過剰になると母乳が乳腺内にうっ滞し、非感染性の乳腺炎になってしまうリスクがあります。
日本指圧学会に実際に右乳の哺乳に偏ったことにより、左右の乳房のふくらみに大きな差異が見られ、左乳房が乳腺炎の可能性があると判断されたケースが記載されています。今回のケースでは乳腺のつまりによって左乳房からの母乳の出が悪く、赤ちゃんが飲みたがらなかったため、右乳房からの授乳に偏ってしまっていたことが分かっています。
赤ちゃんが片方の乳房からしか飲みたがらない場合は、日本指圧学会の論文の内容のように、乳腺のつまりによって母乳の出が悪い場合が考えられるため、母乳外来を受診されることをお勧めします。
またはじめにもお伝えしましたが、母乳のつまりを減らすハーブティーがあります。
実際に私も乳腺炎にかかりそうになりましたが、継続して飲み続けたおかげで乳腺炎にならずに過ごすことが出来ました。
少しお値段は張りますが、予防として飲まれることをお勧めします。
Millyさんの記事に乳腺炎の予防方法や種類などが載っていますので是非一読しておくことをお勧めします。
そもそもどうやって母乳を飲んでいるの?
赤ちゃんは乳輪部全体を口に含み、真空状態にします。そして舌をUの字にして波を打つような動きをして哺乳しています。
こちらの動画はPigeonCorporationが公開しているラッチオンの3DCG映像です。
授乳・哺乳の様子が非常にわかりやすく表現されているので是非ご覧になってください。
授乳中のおっぱい(乳頭)の外し方
赤ちゃんの口に指を入れる
哺乳をしている赤ちゃんの口の中は真空状態となっています。そのため、赤ちゃんの口とおっぱいの隙間に指を滑り込ませて入れることによって隙間ができ、そこから空気が入り込み、外すことが出来ます。指は小指がおすすめです。
赤ちゃんの両えくぼを同時に押す
親指と人差し指で赤ちゃんの両えくぼを挟むように押してあげると外れます。これは口と乳首の間に隙間が出来て、口の中に空気が入り込み真空状態が解消されるため、外すことができます。
口の中に指を入れる方が確実に外れますが、手洗いを忘れた際や、外出先ではこちらが良いと思います。
乳輪を両側から押す
赤ちゃんが口に含んでいる乳輪を両側から挟み込むように押すと外れます。これも両えくぼを同時に押すのと同じ仕組みで、空気を口に入れることにより外すことが出来ます。
終わりに
赤ちゃんが生まれる前と、実際に子育てを行った中で一番イメージとのギャップがあったのが授乳でした。
授乳している風景は母子ともに穏やかで幸せの象徴というイメージを持っていましたが、授乳が軌道に乗るまではこんなに多くのトラブルがあるとは思いませんでした。
今回ご紹介した、授乳中のおっぱいの外し方をはじめ、浅吸い、歪み飲み、乳腺炎一歩手間、乳首の傷など本当に多くのトラブルに悩まされました。
しかし、本当に大変なのは最初の初めのうちだけで、私の場合は約3ヶ月程度で軌道に乗り、その後はとてもスムーズで、ノンストレスの授乳生活を送れています。
私が色々と授乳に悩んでいた時、助産師のこばやしひさこさんの本にとても助けられました。
母乳育児について知りたいことがとても詳しく書かれていますので大変おすすめです。
授乳に関しては、産婦人科の指導もあると思いますので、自身にあった方法で幸せな母乳育児を送ってください。
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